いやしさと消費者行動
- さむ
- 2018年10月13日
- 読了時間: 2分
Twitterを見てたら、こんなことが書いてあった。
スーパーでお客さんが棚の後ろのほうから賞味期限の遅いやつをとっていたので、店員である投稿者は「いやしいので、やめたほうがいいですよ」と注意したらしい。その言葉お客さんは怒ってしまったらしい。
確かに、前に商品があるのに、わざわざ後ろの商品をとるのは「いやしい」行為のような気もする。「でも、同じ金額を出してるんだから、より良い商品を買うっていうのは消費者がとるべき行動としては正しいんじゃね?」と思った。
話を大げさにすると、「よくわからん1,000円の腕時計」と、「すさまじいセールによって1,000円になっているSEIKOさんの時計」がある。「SEIKOさんの時計」を買うでしょう。
これは、消費者として、ちゃんと比較を行っているから「SEIKOさんの時計」を買う。これと一緒なんじゃないかな。
例えば牛乳だったら、同じ180円で賞味期限が「11月2日の牛乳」と「11月5日の牛乳」がある。賞味期限が切れそうな商品が安売りされたり、廃棄されたりするのを見ればわかるように、賞味期限までの日数によって価値は刻一刻と減っていっている。だから、普通に考えると「11月2日の牛乳」より「11月5日の牛乳」のほうが価値が高い牛乳だ。
だから同じコストでより価値の高い商品を手に入れるというのは、普通の行為なんじゃないかな。でも「いやしい」ってのもわかる。なぜこれを「いやしい」と思うんだろう。貧乏くさいってのはある。時計の例と違って、そこの価値は、数円にしかならないかもしれないからだ。
この「いやしい」という気持ちが、何となく気持ち悪い。
この前のほうに賞味期限が早い商品を置いてあるシステムは、ある意味、正直者が損をする構図になってる。消費者として正しい行動をとったもの(後ろのほうからとったもの)は「いやしい」と蔑まれ、何も考えずに前のほうからとった人は価値の低い商品を握らされている。さらには、後ろのほうが価値が高いけど「いやしい」から前のほうからとった人は、我慢をしている。
誰も得してないじゃん。
逆にみんなで後ろ側の取ろうぜ。
そんなことを思う一日でした。
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