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  • 執筆者の写真さむ

冷たい水とフリーライド

冬である。

なんなら少し前から春っぽさまである。


光熱費削減の為か温水を使うことを控えようとバイト先で言われたとする(実際には言われたわけではないが)。


はたして人は冷水で手を洗うようになるのだろうか。


冷水を使う理由は光熱費削減である。

このことによって企業は出費を抑えられ利益がでる。


従業員が10人いて

私が冷水で手を洗うようにし、他の人は温水で洗っているとしよう。

そして私は企業に10の利益を生み出したとしよう。


私は時間労働なので、この利益は企業に吸収され私に還元されないことが多い。

その場合、私には冷水を使用する積極的な理由が無い。

そのため、私は冷水で手を洗うことをしなくなるであろう。


では仮に珍しく従業員に利益が分配されるとしよう。

そうなった場合、企業は「誰が利益を出しているか」を把握しない限り従業員全員に均等に分配するだろう。


そうなると10人の従業員に10の利益が分配されて、私は1の利益を分配される。

この場合、私は10生み出して1であるので-9である。

一方他の従業員は0生み出して1なので1である。

これであれば何も生み出さないほうがお得なのである。


これは俗にフリーライドと言われる問題である。

頑張んないほうがお得なので、それはもちろん頑張らない方向にみんなが動き、結局冷水をわざわざ使う人はいなくなるのである。


これが自然な状態だなのだ。

しゃあないっすね。

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